ライトガイドの形状
「ライトガイド」は、光源の光を目的のところまで伝導するためのものです。数百~数万本の光ファイバー素線を結束して、その両端(入射側、出射側)に口金を取り付け、ステンレス製の保護菅を被せた形状をしています。
「光ファイバー素線」は光ファイバーの表面を樹脂で被覆したものです。これの材質には「石英ガラス」(非常に高価であるが透過率や耐熱性に優れている)、「多成分ガラス」(高価だが耐熱性や耐湿性に優れている)、「プラスチック」(耐熱性は劣るものの耐屈曲性に優れ安価)があり、光源の種類や用途に合わせたものが使われます。
ライトガイドは、顕微鏡などの照明や目視検査、スポットライト、イルミネーション、センサーなどに用いられていて、その用途により出射側の口金は様々な形状をしています。顕微鏡などにはスポット型やリング型の口金が、センサーなどにはスリットが入ったライン型のものが、照明には面発光型の口金が用いられます。
ライトガイドには様々なバリエーションがあります
ライトガイドは光を減衰させずに効果的に目的地まで到達することができるものとして様々な用途に利用されていますが、近年ではその用途が非常に複雑になってきていることから、これらに適応するために様々なバリエーションが開発されています。一般的にはできるだけ遠くまで伝達させることが目的となっていましたが、最近ではこの光を2つの目的地に分散させて効果的に伝達したり、光の割合を分散させるなど様々な目的を求めることが多くなってきました。
これに適応するためにバリエーションとして月の方向に分散させるものや、方向性を高めて照度を高めるもの、または逆にその照度を弱め適正な明るさとするものなど様々なライトガイドが生み出されています。今後も目的に応じて色々なものが開発される傾向にあり、これまで利用されていなかった用途にライトガイドが広く利用されてくる傾向が強まっているのです。高い伝達力を持つライトガイドですが、その方法を応用することで様々な用途に利用することができるのが特徴です。